Love Prince―18歳の初恋―【完】
私は「試しに乗る!」と、男性2人の前でも気にせずに、体重計に足を掛けた。



「かるっ!;;」



先生は何故か、44キロの数字に驚いた。

私が「重いよぉ…」と溢すと、何故か冷蔵庫から、アイスを出して来た。

袋から出したチョコアイスを差し出してくれ、パクッとかぶり付き、貰うと、「もう少しだけ太れ」と言われた。



「更にデブになっちゃう!」



「癒杏はガリガリだよ」



太るのを拒む私に、パパはそう言って、腕を掴んで来た。



「パパの半分だな」



「それはないよ!それにパパは、筋肉だもん!脂肪がない」



私はパパの逞しい腕に抱き着き、矢田先生の、腕を見た。
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