Love Prince―18歳の初恋―【完】



時計が20時になった事を知らせた。

静寂なリビングのソファーには、貧乏揺すりをし、イライラを堪えてる人。

それは初対面の、先生の弟である龍介さん。

私はダイニングチェアーに腰掛け、龍介さんが持って来たマックのポテトを食べる先生の隣で、大人しくして居た。



「何があったんだ」



何も言わない龍介さんに、痺れを切らしたパパが声を掛ける。

龍介さんは、「離婚する」と、ハッキリと言う。



「理由は」



「同期の女と電話で話してたら、“会社で話せば良いじゃん”とか、うるせぇんだよ」



…何それ。

煩いから、簡単に離婚するの?
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