Love Prince―18歳の初恋―【完】
さっぱりとした性格なのは、見ててわかったけど、大人気なく見えた。

でも、口出し出来る立場でない私は、膝を抱えて、様子を見守るしか出来ない。



「それが理由になるか。帰って話し合え」



「無理。飯食ったら、とりあえず寝るわ」



龍介さんは、パパの意見も聞かずに、自分の分のマックの袋を開けた。

ママはパパと顔を見合せ、ため息を吐くが、ハッとしたように、私を見た。



「癒杏ちゃんの布団、私たちの寝室に移動させないと!」



私は今日、使われなくなり、客間と化した龍介さんの部屋で寝る事になってた。
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