Love Prince―18歳の初恋―【完】
「癒杏の前で、二十歳を過ぎた男がみっともない。明日もあるし、俺は寝るからな」



後は無言で、パパは部屋へと行ってしまった。

龍介さんは舌打ちをして、ソファーに座る。



「部屋、行くか」



先生が、立ち尽くす私に声を掛けて、先にリビングを出る。

私はママに「おやすみなさい」と告げて、先生を追って3階へと行く。

未知の階、先生の部屋へ足を踏み入れた緊張感は一生、忘れない。

隣の部屋に、布団を取りに行った後、部屋を見渡す。

本棚に机。

テレビにベッドと、シンプルな室内。

テレビ台には、赴任前に行ってたであろう学校の生徒さんたちと映る写真を発見。
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