Love Prince―18歳の初恋―【完】
11‐必然的にペア
―――寝れないまま朝を迎えて、ぼんやり先生の寝顔を見つめてると、目覚まし時計が鳴り出した。
ドキドキしてたのは自分だけ。
虚しいと言うか、悲しい。
私は目覚ましを止めて、先生の体を揺すり、起こした。
「もう…朝かよ」
先生は寝足りないのか、ダルそうに体を起こした。
生まれて初めての布団。
畳み方が今一わからない中、何とか畳んだ私は、先に1階に降りた。
「癒杏ちゃん、おはよう」
「パパ、ママ、おはよーう!」
パパとママは既に起きて居た。
陵介君とお姉ちゃんももう来て、レンタカーに荷物を乗せてるらしい。