Love Prince―18歳の初恋―【完】
「あ……」



玄関先に、レンタカーの黒塗りのベルファイヤが見えたというのに、私はローファーしかない事に気が付いた。

…ワンピースに合わないよ。



「癒杏?こーれっ」



立ち尽くしてた私に、救世主が登場。

お姉ちゃんはちゃんと、用意してくれていた。

小花の付いた、ウィッジサンダルを見た私は、お姉ちゃんに抱き着いた。



「さすが、お姉ちゃん!!」



「わかったから、早く履きなさい!」



「はぁい!」



私はサンダルを履いて、後ろに立ってた先生に振り返り、「行こう!」と手を引いた。
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