Love Prince―18歳の初恋―【完】
…マージーでー!!?

私はもう、パニック寸前。

私たちの間にある肘つきに腕を置き、頭を肩に預けた先生は、早起きでよほど眠かったのか、ものの1分で、眠ってしまった。

静かになった後ろが気になったのか、お姉ちゃんと陵介君が振り返って来る。



「ラブラブ?(笑)」



「…違うだろ」



「陵介には聞いてません」



…あれれ;;

仲直りしたんじゃないの?;;

互いに窓の外へと視線を逸らした2人に、ママは「陵介も杏奈ちゃんも、意地っ張り」と笑った。

私は力の抜けた先生の手に気付き、ぎゅっと握る。

安心する手に、今になって眠気が襲った―――……。



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