Love Prince―18歳の初恋―【完】
取り残された私たち。

お姉ちゃんが陵介君の腕を軽く肘打ち。



「俺たちで…回って来て良い?



すると陵介君は、お姉ちゃんの顔をチラチラ見て、怪しさ満点で言う。

先生は「仕組んだな?」と言いつつ、2人を行かせてしまった。



「先生、“仕組んだ”って?」



「先生は禁止って言った筈だ。
後、貞包にはまだわからなくて良いんだ」



何だか先生は、いつにも増して厳しい。

私は頷きながら、「龍哉?」と、呼んでみた。



「何だ?」



てっきり呼び捨ても禁止だと思ったのに、先生は普通に返事をくれた。
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