Love Prince―18歳の初恋―【完】
お酒の効果か、いつもよりも素直な陵介君に、私が代わりに、「良いよ」と、返事をした。



「何で許可してんだよ」



「昨日も同室だったし、大丈夫だよっ」



ちょっとイラッとしてる様子の先生だったけど、私は陵介君と、部屋を入れ替わる事にした。



「何かあったら、この部屋に来るのよ?」



「うん!先生の鼾(イビキ)がうるさかったら、来るね!」



私はママに笑い掛けて、部屋に荷物を取りに向かった。

陵介君と廊下で鍵を交換し、先生の部屋に入り、荷物を寝室に置くと、離れて敷かれた布団を、少しだけ近付けた。



「えへっ…(笑)」



この距離だと、手を繋いで寝れるかも知れない。



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