Love Prince―18歳の初恋―【完】
13‐同じ布団の中
22時を回り、先生は仲居さんにお酒やグラスを持って貰いながら、部屋へと来た。
「氷とお水、新しいのお持ち致しますね」
若くて美人な仲居さんと、カッコいい先生。
何だかお似合い。
少し酔ってる先生を介抱する距離が近くて、何だか嫌だ。
亜果利へのメールを打ちながら、先生の背中をチラチラ見ると、急いで戻って来た仲居さんは、「特別に」と言って、箸付けの余りであろう胡麻豆腐が入った小鉢と箸を、テーブルに置いた。
さっさと仕事に戻れば良いのに、焼酎の水割りを作ってるし、ムカムカする。
ーーバンッ
私は怒りを表すように、寝室の襖を強く閉めた。