Love Prince―18歳の初恋―【完】
14‐危険な元カレ
先生の顔を見れないまま、私は朝風呂と朝食を済ませて、出掛ける準備。
今日はママのリクエストで、山の頂上にある展望台にドライブ。
運転席に乗り込む先生は、私に携帯と財布を預けて来た。
彼女って、感じ。
普通なら、ダッシュボードに入れとけば済むのに。
お姉ちゃんと陵介君が、ニヤニヤと笑った。
「何?;;」
気味が悪い私は、2人を警戒しながら見る。
「キャ――ッ!!」
しかし、陵介君は表情を変えずに、私を抱き上げて、お姉ちゃんがドアを開けた助手席に乗せた。
「あー、暑苦し」
「お兄さん。癒杏を泣かせないで下さいね!」
…止めて…!;;