Love Prince―18歳の初恋―【完】
こんなに素敵な人が彼氏だと思えば思うほど、現実味が失われて行く。

でも、寂しさはなくて。

これも現実だと噛み締める度に、意識が変わる。

先生に似合う女性になろう、と。

これからも、幸せを守りたいと、強く思う。



「癒杏ちゃんが大学に行ってから結婚になったら、龍哉は…36か37なのね;;」



ママのセリフに、先生の眉が、ビクッと動いた気がした。

大学なんて、考えた事のない私は、「大丈夫だよ!行かないから!」と言う。



「“行けない”の、間違いじゃなければ良いけど…」



すると後ろから、お姉ちゃんの今から残念がる声が聴こえた。
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