Love Prince―18歳の初恋―【完】
「…あぁ、言えてる」



隣からも賛同する声が聴こえ、私は落胆した。

…“行けない”のか。

私は相当、馬鹿なのか。



「でも、あの高校は大学もあって、エスカレーター式だから、行けない事はないよ」



陵介君のフォローも、虚しいだけ。

頑張って受験したけど、パパの寄付金のお陰もあるとわかってたし。



「私、もう大学に行かないから、お嫁さんにしてー…(泣)」



半泣きになり、先生の腕にしがみつくと、「卒業が出来たらな」と言われた。

…えぇ?;;

卒業も危ういの?;;



「何で私は馬鹿に生まれたの!」



「パパに甘やかされたからよ」



…お姉ちゃん…。

キツいです;;
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