Love Prince―18歳の初恋―【完】
ストーカーされた時、お姉ちゃんと一緒に行動してても本当に怖かったのに。



「まだ何か?」



「癒杏ちゃんも居るし、ゆっくり話したいじゃん?」



私は鳥肌が立ち、お姉ちゃんの腕を掴み、その場を去ろうとした。

すると後ろから、先生と陵介君が現れた。

私は渡されたオレンジジュースを受け取り、陵介君に事情を説明しながら、先生の腕に掴まった。



「癒杏ちゃんの…彼氏?」



「まだ癒杏を好きなんですか?」



「うん。アレからずっとね」



「……」



お姉ちゃんは今、どんな気持ちなんだろう。

元カレが、私を好きなんて。

お姉ちゃんには、嫌な思い出になってる筈だ。
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