Love Prince―18歳の初恋―【完】
恥をかくのは淳君。

先生は私を離して、取り出した煙草を銜え、「帰る方が身のためじゃないか?」と言う。



「元は癒杏ちゃんですが?」



しかし、全ては私のせいにされた。

行いが悪かった自分を棚に上げて。

呆れる先生は、「何とかしろ」と、陵介君を見た。

陵介君は「謝れば気が晴れるか?」と、やる気なさげ。



「癒杏ちゃん、借りても良いですか?」



淳君は首を振り、先生にそう言った。

お姉ちゃんが先生より先に「良いわけないでしょ!」と怒るも、聞き耳を持たず。

私はレンタルされないように、先生にくっつき、離れない。
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