Love Prince―18歳の初恋―【完】
「本人が嫌がってるし無理」



「……」



信用のない男の人と、2人きりは嫌。

嫌いな人と何て、特に無理。



「癒杏ちゃん、話そう」



「…先生…」



小声で呼びながら見上げると、「気絶させるか?」と、先生は陵介君を見た。

陵介君は「それじゃ気が済まない」と、お姉ちゃんを抱き締めた。



「パンツ嗅ぐって、頭イカれてるだろ」



「これが本当の変態」



私は先生の呟いた声に、思わず上を向いた。

パパが言ってた事、気にしてると感じたから。



「…何」



「ううん(笑)」



私はクスクスと笑い、先生から視線を逸らした。
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