Love Prince―18歳の初恋―【完】
陵介君がお姉ちゃんを追い掛けると、私3人は静寂に包まれた。



「行く?」



ここに居ても仕方ないし、パパたちの所へ行こうと提案する。



「あぁ。――お前、次に癒杏に近付いたら、殺すから」



先生はそう言うと、私の腕を引いて歩き出す。

顔色が怖い先生。

何故かパパたちや、周りから見えない、木々に遮られた場所に連れて行かれた。



「どうしたの?先生」



オレンジジュースをチューチュー飲む私に、「名前で呼んだり、先生って言ったり、統一性ないな」と笑われる。

けど、ふわっと香水の匂いがしたと思えば、抱き締められた。



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