Love Prince―18歳の初恋―【完】
酔いが醒めたのか、脱ぎかけのシャツをそのままに、青ざめた表情で私たちを見て来る陵介君。

私は、実際は飛んでないが、蚊を追うかのようにして、陵介君から目を逸らした。



「やべぇ…何かしくったよな;;」



「そーね」



焦る陵介君に、お姉ちゃんは冷たい反応。

先生はシカトして、私にジュースをくれた。



「腹筋…割れてたね」



「体育学部だしな」



先生はダルそうに答えて、「肉」と、陵介君に、紙皿を渡した。

陵介君は「はい…」と、反省したように、パパとママの元へと行く。



「ちょっと、失礼だったかな?」



目を逸らした事に申し訳なさを感じる私。

でも先生は、「全然」と言った。
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