Love Prince―18歳の初恋―【完】
戻って来た陵介君は、ビールじゃなくて、お茶を持ってる。

お姉ちゃんと半分ずつして飲み、私を見た。



「そういや兄貴もだよ」


「ん?」



いきなり話し出した陵介君に、私は首を傾げた。

でも、「腹筋」と言われて、どういう意味かわかった。



「先生、歴史じゃん!サッカー部の顧問だけど…」



半信半疑な私に、先生はジャージを上げた。

…うわぁーお…!;;

口を手で押さえ、目をパチパチさせるも、何だか恥ずかしい。

先生はジャージを直すと、私の頭を撫でる。



「この先どうすんのよ」



お姉ちゃんからの指摘に、先生は「ゆっくりで良いんだ」と、言ってくれた。




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