Love Prince―18歳の初恋―【完】
16‐秘密カップル
楽しい旅行も終わり、今日から学校。
しかし、学校では先生と2人きりになれないし、隠さなきゃいけない。
「仕方ないでしょう。自分たちが納得して付き合ってるんだから、我慢しなさい」
「はぁい…」
お姉ちゃんの言葉を素直に頷き、車から降りる。
手を振り、別れて校内に入ると岳が待っててくれた。
「おはよぉ」
「おは」
岳は眠そうな目を擦り、「亜果利、休みだから」と言う。
「えー!せっかくお土産を持って来たのにーっ」
鞄から袋を出して、岳に一つを手渡した。
中身はご当地フルーツのゼリー。
岳は「さんきゅ」と言って、鞄にしまった。