Love Prince―18歳の初恋―【完】
犯人を探すのも面倒だし、お弁当箱は新しいのを帰りに買うと決めたけど、早起きして作ってくれたお姉ちゃんに、何て言えば良いのかわからない。

体育の授業をボーッと見学。

200mトラックを走る亜果利と岳を交互に見てると、祝日や体育祭の日に、国旗や校章の旗を飾るポールに何かを見付けた。



「せんせー、今日は祝日?」



「何を言ってる。祝日だったら、学校は休みだ」



…だよね?

だよね!!


日の丸は白と赤だよね!!

私は朝礼台の後ろまで走った。

紐を引っ張れば、下りて来るとわかってる。

疑惑が確証へと変わる瞬間、私は切り裂かれた体操着を地面に投げ付けた。
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