Love Prince―18歳の初恋―【完】
「あ…飯どうしようか」



赤信号で停車した時、陵介君が振り返って来た。

我が家に家政婦さんは来てても掃除だけだし。

かといって、外食は苦手な私は、「陵介君ママのご飯が食べたい」と、告げた。

母親の味を知らなかった私に、美味しいご飯を作ってくれた人。

お兄ちゃんやお姉ちゃんのご飯やお弁当も好き。

でもやっぱり、ママのご飯が恋しくもなる。



「OK!じゃ、うちに行こう!」



陵介君はすぐに承諾してくれて、ウインカーを左右、変えた。

車は陵介君家へまっしぐら。

陵介君のママの料理は久々で、ウキウキしてしまう。
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