Love Prince―18歳の初恋―【完】
校長先生は、「暴力は…!;」と、おどおどしたまま言う。



「わかります?俺の大切な彼女が学校側の不注意で傷付くの、2回目なんですよ。
前は、顔面を。あの生徒については何も報告がなかった。本人からの謝罪も。ナメてますか?」



私よりペラペラ話す龍介お兄さんは、浅く腰掛けてたけど、背凭れに背を預けてるせいか、何とも偉そうな態度に見えてしまう。

お兄さんが咳払いをしても、体勢を崩したまま。

私が龍介お兄さんに、さりげなく注意をしようとすると、鞄の中で、携帯が震えた。

…陵介?



「……お義母さん?」



私は待ち受けに映し出された名前を不思議に思いながら、電話に出た。
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