Love Prince―18歳の初恋―【完】
『杏奈ちゃん…どうしよう…』



「お義母さん?」



『癒杏ちゃんが…癒杏ちゃんが目を離した隙に…っ…』



お義母さんの声にハッとして、迷わずお兄さんを見た。

龍介お兄さんに、癒杏の彼氏になりすまして貰った私が、嘘をバラすように。



「癒杏…居なくなったって。お義父さんが捜してるみたいです…」



「「居なくなった…?」」



「どうしよう…お兄さん…」



「捜すしかない。協力してくれ」



龍介お兄さんは、お兄さんの腕を引いて、校長室から出て行く。

私が校長先生たちを見ると、私たちの関係を、不思議そうに見て居た。
< 185 / 440 >

この作品をシェア

pagetop