Love Prince―18歳の初恋―【完】
先生にそれを伝えると、脱力し、地面にしゃがみ込んでしまった。



「親父に言っても;;」



龍介さんも苦笑して、私を呆れたように見て来た。

私は先生の前に屈み、本日、二度目の「ごめんなさい」を口にすると、腕を引っ張られ、パパよりキツく抱き締められた。



「…龍哉?」



「頼むから心配させんな…。
何かあったらと思ったら、俺が俺じゃなくなる」



「うん…」



逃げられない、強い龍哉の腕の中は、不思議と苦痛ではなかった。

ずっとずっと、こうして居たいと思う位。

私には居心地が良い場所。
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