Love Prince―18歳の初恋―【完】
「朝からどこ行くの?」



ママが先に車へ行ってしまった為、1人、靴を履いてると、陵介君が現れた。

「病院だよ」と、手を店ながら言う。



「包丁で切ったの?」



「ううん…カミソリ…」



首を振り、説明すると、「は?」と、言われた。

しかし、すぐに「兄貴ーっ!!」と、2階へと叫ばれてしまった。

ママが待ってる手前、早く行かないといけないけど、先生は「朝から叫ぶんじゃねぇよ」なんて言いながら、階段を降りて来てしまい、立ち往生。



「癒杏ちゃん、病院!」



ママも戻って来て、玄関ホールは異様な空気になってしまった。
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