Love Prince―18歳の初恋―【完】
ダメだとわかってても、嫌としか思えない。

現実だからって、受け入れられない。

ーーガチャッ

部屋の扉が開いたのがわかり、布団から顔だけを出した。



「ただいま」



「…おかえりなさい」



先生は「起きてたのか」と、私の頬を撫でる。

話してしまえば、楽になれる?

私は携帯を渡して、着信履歴と、メールを見て貰った。

鋭い目で携帯を見る先生は、「もう来ない」と、何かを操作したのか、携帯を返して来た。



「何か細工したの?」



「細工じゃなくて、ただ着信と、メールが来ないようにしただけ。こいつからだけな」



返された携帯には、確かに着信の知らせは出なくなった。
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