Love Prince―18歳の初恋―【完】
「ぎゅうしたい…」



着替え途中の龍哉を見ながら言うと、シャツを着ながら、ベッドへ歩いて来た。

布団の中に入って来ると、枕を退けて、抱き締めてくれた。



「今日も甘えん坊だな?」



「昨日はしてないよ」



昨日はママと寝たから、先生とぎゅーする時間はなかった。

毎日でも飽きない場所。

香りは私を虜にさせる。



「先生、だぁい好きっ!」



「知ってる」



額にキスされ、私は「嫌!」と、唇を尖らせた。

「はいはい」と、子供扱いされても、唇にちゅーして貰えたら、大人しくなる私に、先生は「ふっ…」と笑い、額をくっ付け合いながら、目を閉じた。



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