Love Prince―18歳の初恋―【完】
先生が部屋を出る音で目が覚めた。
外は暗く、時間を確かめる為に携帯を開くと、さっきとは違うメアドで、同様の内容のメールが着ていた。
お昼ご飯も食べてないのに、お腹が減ってない。
吐き気と胃の痛みを感じながら、 横になり続ける私に、先生がお茶を持って戻って来た。
「食欲ないだろ?水分だけでも取れ」
「はぁい…」
起き上がり、コップを受け取って、飲む。
喉の渇きが潤された瞬間、呼び鈴が鳴り、体が勝手にビクッと反応。
「今はちゃんと、俺が居るから。何も怖がる事ない」
龍哉に包まれると、自然と涙が溢れて来た。