Love Prince―18歳の初恋―【完】
「そういや、癒杏ちゃん。龍哉に会わなかった?」



「……龍哉?」



…アレ?;;

聞き覚えがある。

忘れる筈がない!

ーーガチャッ



「ただ――…」



「ヤイダ先生っ!!」



「矢田だ…って、何で貞包が居るッ!?」



鳩が豆鉄砲…いや、石を喰らった衝撃を受けた。

玄関に立ち、私を車のキーで差すのは、間違いなく王子様。

――矢田先生、である。



「先生、不法侵入!」



「アホ。俺ん家だ」



…うぁーんっ!(泣)

意味がわからない。

お兄さんが居るのは知ってたけど。
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