Love Prince―18歳の初恋―【完】
まだ思い出せない中、井ノ原先生は、休みの間の課題を取りに来いと言う。



「今からですか?」



『そうだ。今、アオバ公園に居るから、15分以内に来い』



「え…」



『わかったな?』



ーープーップーッ…

嫌がらせだろうか。

人の返事も聞かないで、無礼な人。

私は携帯だけを持ち、陵介君の部屋へと行った。



「今からって?しかも兄貴を通せよ…」



陵介君はダルそうに椅子から立ち上がり、「とりあえず行こうか」と、鞄を持って立ち上がった。

アオバ公園を、私は知らない。

けど、ここからだと10分も掛からないみたい。
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