Love Prince―18歳の初恋―【完】
私が背を向けると、どこからか、男の人が3人、現れた。
…何で?
右に避ければ、1人が動く。
左に動いても、同じ。
「何ですか!」
「俺はお前が嫌いだ」
「そう、ですか」
後ろから聞こえた井ノ原先生の声は低い。
けど、この人に嫌われても動じない私は、特に気にとめる事なく頷いた。
「――矢田を選ぶような、お前が憎いんだ」
しかし、背筋が凍った。
更に低くなった声に怯えたわけではなく、あの封筒をポストに投函したのは、間違いなく井ノ原先生。
体操着やお弁当を盗んだかはわからない。
でも――…。
…何で?
右に避ければ、1人が動く。
左に動いても、同じ。
「何ですか!」
「俺はお前が嫌いだ」
「そう、ですか」
後ろから聞こえた井ノ原先生の声は低い。
けど、この人に嫌われても動じない私は、特に気にとめる事なく頷いた。
「――矢田を選ぶような、お前が憎いんだ」
しかし、背筋が凍った。
更に低くなった声に怯えたわけではなく、あの封筒をポストに投函したのは、間違いなく井ノ原先生。
体操着やお弁当を盗んだかはわからない。
でも――…。