Love Prince―18歳の初恋―【完】
「陵介君のお兄さんて、25歳で2人の子持ちである竜介ーリュウスケーさんだけじゃないの?(泣)」



「あのチャラ男は次男だよ?俺、言ってなかった?;;」



「聞いてない…っ」



きっと、お姉ちゃんだって知らない事実だ。



「お前、どんな関係?」



「彼女の妹」



「…世間は狭かったか」



矢田先生は、少し嫌そうに、リビングへと行ってしまう。

「癒杏、おいで」とパパに言われて行くも、心は酷く泣いてる。

気まずいし、帰りたい。



「癒杏ちゃん、オムライスで良いかな?」



「はぁい…」



王子様がお姉ちゃんの彼氏のお兄さんなんて。

先生が私に、2回も冷たい目で見るなんて。
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