Love Prince―18歳の初恋―【完】
みんなの初めて見る姿に、夢か現実か、わからなくなりながらも、目を背けはしなかった。

2人は私を知らないのに、助けに来てくれた事に、心の底から感謝してる。



「ありがとう…っ…。ありがとう…ッ…!」



泣きながら。

5人にお礼を伝えると、みんなが動きを止めた。

留めを刺そうとしてた龍哉は、振り上げようとした足を下げて、私の所へと、歩いて来た。

テディベアごと抱き締められると、怖かった事、嫌な気持ちがすぐに消えた。

4人がクスクス笑い合いながら、私たちを見守る。

その視線にも気付かないまま、私は龍哉のキスを受け入れた――…。




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