Love Prince―18歳の初恋―【完】



陵介君と一足先に家に帰ると、お姉ちゃんがリビングから出て来た。



「馬鹿――ッ!!」



そして、陵介君に拳骨を喰らわせた。

あたふたする私の前で、「癒杏にバレたじゃないっ!」と、お姉ちゃんは陵介君の胸倉を掴み、更に迫る。



「お姉ちゃん、落ち着いて!;;」



「杏奈ちゃん、とりあえず中に入りましょう!;;」



ママと何とかお姉ちゃんを陵介君から引き離し、リビングへと連れて行く。

陵介君は唖然としながら、ついて来る。



「杏奈…キレるとこうなの?;;」



「パパと喧嘩しても勝てるよ;;」



陵介君とヒソヒソ話してると、お姉ちゃんがギロリと睨んで来る。
< 223 / 440 >

この作品をシェア

pagetop