Love Prince―18歳の初恋―【完】
陵介君と一足先に家に帰ると、お姉ちゃんがリビングから出て来た。
「馬鹿――ッ!!」
そして、陵介君に拳骨を喰らわせた。
あたふたする私の前で、「癒杏にバレたじゃないっ!」と、お姉ちゃんは陵介君の胸倉を掴み、更に迫る。
「お姉ちゃん、落ち着いて!;;」
「杏奈ちゃん、とりあえず中に入りましょう!;;」
ママと何とかお姉ちゃんを陵介君から引き離し、リビングへと連れて行く。
陵介君は唖然としながら、ついて来る。
「杏奈…キレるとこうなの?;;」
「パパと喧嘩しても勝てるよ;;」
陵介君とヒソヒソ話してると、お姉ちゃんがギロリと睨んで来る。