Love Prince―18歳の初恋―【完】
ショボーンとする私に、ママが「宅配便よ」と、小さめの箱を持って来た。

宛名は亜果利。

…何も、聞いてないんだけどなぁ…。

ちょっと不思議に思いながらも、ガムテープを端から外して行く。



「…何か、臭い…」



私は鼻がもげそうになり、堪らずお姉ちゃんに箱を渡した。



「えー。私も嫌よ;;」



お姉ちゃんは陵介君に箱を持たせ、片手でガムテープを外した。

もう片方の手は、鼻を摘まんでる。

中からプチプチのシートを出せば、見慣れたお弁当箱。

お姉ちゃんは中を開けずして、箱にしまい直した。
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