Love Prince―18歳の初恋―【完】
「普通、職権乱用して、ここまでする?;;」



「中まで見なくて良かったな;;」



お姉ちゃんと陵介君が、ゴミ袋に箱ごと入れた。

ママは窓を開き、空気の入れ替えを行う。



「……」



私は無言で、先生を見た。

先生は私を見た後、ため息を吐きながら、煙草に手を伸ばす。

龍介さんたちが、「懲戒免職にさせろ!」と叫ぶ中、仕事を終えた、パパが現れた。



「何だ。久しぶりだな」



携帯を充電器にセットするパパは、いつも通りにみんなへ挨拶。

しかし、ビール用のグラスを持って来たママが、さっきまでの話をすれば、眉間に深いシワが寄った。
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