Love Prince―18歳の初恋―【完】
24‐神様のネイル
「ん…?」
「お前、やりたい事ないのか?」
「“やりたい事”…」
生まれて初めての質問に、答えがわからなかった。
龍哉との結婚は、夢に値して。
将来、自分は何がしたいか。
何をしてるのか。
全く考えた事がなかった。
「やりたい事があるなら、大検を受ければ卒業資格は取れるけど。ないなら、中退は難しいよな…」
「龍哉さん…癒杏ちゃんの担任なのに、退学を視野に入れさせて、良いんですか?」
「俺は担任より先に、癒杏の男。
今は尚更な」
龍哉は「ゆっくり考えれば良い」と言って、ママにご飯の催促をした。
「お前、やりたい事ないのか?」
「“やりたい事”…」
生まれて初めての質問に、答えがわからなかった。
龍哉との結婚は、夢に値して。
将来、自分は何がしたいか。
何をしてるのか。
全く考えた事がなかった。
「やりたい事があるなら、大検を受ければ卒業資格は取れるけど。ないなら、中退は難しいよな…」
「龍哉さん…癒杏ちゃんの担任なのに、退学を視野に入れさせて、良いんですか?」
「俺は担任より先に、癒杏の男。
今は尚更な」
龍哉は「ゆっくり考えれば良い」と言って、ママにご飯の催促をした。