Love Prince―18歳の初恋―【完】
家族としての嫉妬は、陵介に近付く女性によりも醜さで溢れてると思う。

話すつもりもないし、出来れば会いたくない。

―――車に乗り込み、無人の家に帰宅。

洗濯物を取り込み。

お風呂を準備して、自分の晩御飯と、パパの夜食を作る。

…ママが生きてたら、違う人生があったのに。

私のこの人生は、当たりかハズレか。

答えの出る日は来るのだろうか。

寂しいのに、感情を殺して。

誰も帰らない日もあって。

誰にこの気持ちを開けば、心が軽くなるのだろうか。

ワイシャツにアイロンを架けてると、気付かないうちに、20時を過ぎていた。
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