Love Prince―18歳の初恋―【完】
「この靴は決まり!」



パパのプレゼントより、先生に似合う物を選んでしまい、自分の目で、財布などの小物が飾られたショーケースを覗く。

パパの財布とキーケースは古いし、ちょうど良いかも知れない。



「あの黒の財布とキーケース下さい!プレゼント仕様で」



「畏まりました。お代金、12万6千円は…」



「カード…や、現金で!」



私は降ろして来たお年玉貯金の10万円を財布から出した。

すると何故か、先生が受け取り、5万円が返された。



「何で!?」



「…7万は出せる」



ちょっと照れたような先生。

私は「ありがとう!」と、店内に関わらず抱き着いた。
< 252 / 440 >

この作品をシェア

pagetop