Love Prince―18歳の初恋―【完】
「最近、連絡ないから心配してたんだよ?」



「あ、うん…携帯が不調で;;」



井ノ原先生の事を、私は言えなかった。

先生から井ノ原先生がクビになった話を聞いた時、少なからず自分も責任を感じたのも確かで。

亜果利たちには“病気の治療に専念する為に退職”と報告された分、尚更だった。

悪い女になりたくない。

良い人でもないし、馬鹿な私は、私なりの反省のつもりでもある。



「…それなら良いの。元気ならね?」



けど、理由は訊かないにしろ、亜果利に嘘はお見通しみたいだ。

さすが唯一無二の親友!
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