Love Prince―18歳の初恋―【完】
歩斗さんの隣に座ったひまわりさんは、岳と亜果利に頭を下げると、「龍哉君、久しぶりだね!」と、キラキラスマイル。

よく惚れずに来たと、龍哉の彼女でありながら、思わず感心して、「損したね」と、言ってしまった。



「何を」



「ひまわりさんに惚れなかった事かな?こんな美女さんと知り合いだったのに」



「「「『は…?;;』」」」



「ん?」



何か変な事を言っただろうか。

みんなは私からわざとらしく目を逸らした。



「お待たせしました。アイスコーヒーと、メロンソーダになります。お連れ様のご注文はいかがなさいますか?」



商品を持って来てくれたのは男性の店員さん。

私は何となく、店員さんを見た。
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