Love Prince―18歳の初恋―【完】
28‐隠せない思い
「じゃあ、明日ね」
「はぁい」
2日後、パパの誕生日会の為、私は実家へと帰って来た。
陵介君に送り届けて貰い、プレゼントを片手に、家に入ると、既にお姉ちゃんが料理を作り始めていた。
「お兄ちゃんが20時で、パパが21時かぁ…」
自室でゴロゴロ。
主役のパパはやっぱり、忙しいんだ。
ましてや平日だもん。
仕方ないよね。
明日、持って行く夏物の服を準備して、時間を潰す事にした私は、大きめのトートバッグに服を数着、詰めて行く。
もう、あの家の家族になってしまったように、我が家なのに、殺風景な部屋になってしまった。