Love Prince―18歳の初恋―【完】
盛り上がってるのはリビングに居る、お兄ちゃんと莉央さんだけ。

パパへのプレゼントについてみたいだけど、何だか変な感じ。

いつも3人で過ごす時は、3人で話してるのに。

お兄ちゃんが、私たちを見ていない。

微笑んでいない。



「ごちそうさまでした…」



プリンの味もまともにわからない中、容器とスプーンをキッチンに持って行くと、お姉ちゃんは焼き上がったスポンジケーキの型紙を外していた。



「癒杏、生クリーム塗る?」



「うん!」



私はお姉ちゃんに笑って欲しくて、笑顔で頷いた。
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