Love Prince―18歳の初恋―【完】
『泊まるんじゃなかったのか?』



「お姉ちゃん、出て行っちゃった…」



『陵介も』



陵介君が出て行ったのは、私が頼んだから。

それを伝えると、『なるほどな』と、先生が頷く声がした。



「先生に会いたい」



『先生って?』



「龍哉に会いたい!」



龍哉は『だけどなー…』と、我が家を気にしてくれてるようだ。

私が「来て…」とお願いして、何とか来て貰える事に。

荷物を持って1階へ降り、玄関先で待ってようと靴を履く。



「癒杏、どうかしたか?」



そこへ、お兄ちゃんが現れた。
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