Love Prince―18歳の初恋―【完】
「癒杏――ッ!!」



自室に飛び込み、鍵を掛けた。

ベッドに行き、鞄から携帯を取り出して、亜果利に電話を繋けた。

しかし、まだ結婚式の途中なのか、電源から切られてる。



「うぅ…(泣)」



岳しか話し相手が見当たらない。

ピッ…と押せば、岳は『もしもし?』と、電話に出てくれた。

初めて岳と電話をしたのが、恋愛相談なんて、一生、忘れないかも。



「岳…私…矢田先生が大好きぃ゛ー!(泣)」



『は?;;ちょっ、お前どこ!』



岳が家に来てくれる事になり、私は繋がったままの携帯を握りながら、家の門まで行った。




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