Love Prince―18歳の初恋―【完】
妹であり、姉でもある杏奈ちゃんの願いは叶えたい。

母親を見ると頷いてる。



「その言葉、信じて良いんだな?後悔しないな?」



「女に二言はありません。私は、お兄さん…龍哉さんなら、癒杏を任せられるから」



嘘のない表情に、頷く事しか出来ない。

癒杏と杏奈ちゃんが迷いなく出す答えに、俺と陵介は従う。



「…入って良い?」



シーンとしてたリビングの入り口に、起きて寝間着に着替えた癒杏が立ってた。

杏奈ちゃんが「おいで!」と呼べば、子犬のように、来る。



「お腹、空いたわね。杏奈ちゃん、手伝ってくれる?」



「はい!」



母親が杏奈ちゃんを連れて、キッチンに。
< 303 / 440 >

この作品をシェア

pagetop