Love Prince―18歳の初恋―【完】
場所を移し、矢田のパパがデザインしたカフェに来た。
自然をイメージしたらしく、木がたくさん使ってる。
カウンターもテーブルも一本木。
「癒しの空間だね」
「そうだな」
亜果利と岳は、すぐ気に入った様子。
私は陵介君と並んで座り、オレンジジュースとシフォンケーキを頼んだ。
「癒杏、学校にはもう来るつもりはないの?」
「…あ、うん…」
また話して居なかった、胸に秘めた事。
人に対する恐怖感は、今のところはない。
学校にだって、行こうと思えば行ける。