Love Prince―18歳の初恋―【完】
でも、やりたい事が、学校にはないんだ。



「私ね…ネイルに興味があるの。初めて、やりたい事を見付けられたから、パパやお姉ちゃん。先生が許可してくれたら、ネイリストになる勉強したい」



お嫁さんとはまた違う夢を話すのは、何だか恥ずかしい。

モジモジする私に、届いた紅茶のマグカップを握る亜果利は、「そっか」と、笑った。



「応援するよ?私たち」



「頑張れ。学校を辞めても、ダチだから」



「ありがとう、2人とも…」



まだ照れ臭さは残るけど、応援してくれる人が居ると思うと、胸が軽くなる。

頑張ろうって、自分から初めて思えた――…。




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