Love Prince―18歳の初恋―【完】
32‐一つになる事
夜、20時を過ぎた。
先生は未だ帰宅せず。
お風呂も入り、ボーッとしてるだけで、指輪も机に放置されたまま。
連絡がなく、不安になってる私に、ママたちは、“急な打ち上げ”って言ってたけど、事故かも知れない。
「はぁ…馬鹿龍哉っ」
私が馬鹿なんて、言えた義理ではないけど。
私だって心配になるし、気になるよ。
打ち上げなら打ち上げって、言って欲しいと思うし。
何より、寂しい。
自分勝手だけど、人を好きになるって、こんな気持ちになるんだ。
私はいつも、パパやお兄ちゃんが遅くても、お姉ちゃんが居てくれたから、わからなかったよ…。